業界・企業研究ガイド 就活に向けて「やるべき情報収集」を徹底解説。低学年のうちにできる効率的な就活準備とは?

就職活動を本格的に始める前に、どんな準備をしておけばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、アルトナー新卒採用グループのマネージャー奥が、本格的な就活の前にやっておくべきことについて具体的に解説します。
製品が生まれる過程にも目を向け、幅広く企業を調べてみよう
本格的に就活を始める前に、まずは興味のある業界をピックアップし、その業界の企業にはどのようなものがあるか調べてみましょう。
学生のうちは、身近に感じられるB to C(一般消費者向け)の企業に注目しがちですが、世の中にはB to B(企業向け)の企業や、特定の分野に特化した企業も多く存在します。例えば、同じ自動車メーカーでも、消費者向けに完成した自動車を販売する企業がB to Cだとすると、その自動車に使われる部品を提供している企業はB to Bにあたります。どちらも自動車という製品を作るためには欠かせない企業です。このように、これまでは意識したことのなかった「製品が出来上がるまでの過程」にも目を向けてみることで「こんな仕事もあったのか」と、思いがけない発見があるかもしれません。

幅広い企業に視野を広げることが、自分に合った働き方を見つけるうえで有効です。
OB・OG訪問でリアルな情報を手に入れよう
同じ大学や専門学校出身の先輩から話を聞くことも、有効な就活準備の一つです。先輩からのリアルな情報は、自分がその会社でどのような働き方をしているのかを具体的にイメージすることに役立ちます。説明会だけでは得られない会社の雰囲気や実際の業務内容などの生の声を聞けるのは、OB・OG訪問ならではのメリットといえるでしょう。もちろん仕事のイメージだけでなく、就活に対するアドバイスをもらういい機会にもなります。
インターンシップに積極的に参加しよう
インターンシップに参加することも、就活の準備として非常に有効です。近年は、多くの企業で学年を問わず参加できるプログラムを用意しており、低学年の夏や冬から参加できるものもあります。企業の雰囲気を直接感じられる点で、OB・OG訪問よりも一歩踏み込んだ準備になります。

インターンシップには、1日で完結する「1dayインターンシップ」と、数日から数週間の「長期インターンシップ」があります。1dayインターンシップは、様々な会社の情報を効率的に収集できるため、低学年のうちに複数参加してみるのがとてもおすすめです。一方、長期インターンシップは、ある程度興味のある企業が絞れてきた段階で、仕事内容や雰囲気をより深く理解するのに適しています。

低学年のうちに1dayインターンシップで幅広く情報収集を行い、高学年になったら志望度の高い企業で実践的な経験を積む。そんな流れで準備を進めると効率的です。
学生時代だからできる経験や知見を貯めよう
ここまでは、就職活動に向けた行動に着目していましたが、できる準備はそれだけではありません。学生時代にやっておくといいことを2つご紹介します。1つ目は、見識を広めることです。学生時代は同年代との関わりが多い傾向にありますが、社会に出ると幅広い年代の方と関わります。自身が携わる商品やサービスを利用するのが、自分よりかなり年上の世代である可能性もあるでしょう。これまであまり接してこなかった年代の方と話してみたり、知らない土地に旅行してみたりするのもおすすめです。自身の「常識」にとらわれ過ぎないことで、入社後に役立つ広い視野や柔軟な考え方を養うことができます。
2つ目は、学生時代に何かに打ち込み、これだけは自信を持って話せるというものを少なくても1つは持っておくことです。学業でも、サークル活動でも、アルバイトでも構いません。学生時代を通して何かに打ち込んだ経験は、大きな強みとなり自信につながります。

入社するまでに、ご自身が胸を張って語れるものを見つけ、真剣に取り組んでみてください。
就活準備は、焦らず一歩ずつ
大学や専門学校の低学年のうちから就活の準備をしていなかったとしても、就活に間に合わないということはありません。就活準備でやるべきこと自体は、早期に始めた方もこれから始める方も、基本的に変わりません。自己分析を行い、業界や企業を調べ、インターンシップやOB・OG訪問で情報収集をする、といったステップを丁寧に進めていきましょう。
その積み重ねが、自己分析や企業選び、ES作成といった就活本番の場面でしっかりと役に立ちます。そして、それらの行動に学生時代の経験が加わることで、自分だけの軸が見えてきます。

焦って準備が中途半端になるよりも、ご自身のペースでよいので、着実にステップを進めることが大切です。
普段皆さんのキャリア形成を支援している目線で、おすすめの準備方法を伝授します。